すすきので客引きにひっかかったときの話

おもいつきで風俗店へ行くことにした

『風俗行ったら人生変わったwww』の漫画を読みながら、自分も初めて利用するときは緊張したなあと思い出し、ついでに客引きに連れられて怖い思いをした記憶も呼び起こされました。

タイトルの事件が起きたのは、広島県から北海道は札幌に逃げ帰った直後だったかな。

働きたくはなかったが特にやりたいこともなく、どうすればいいかわからず狸小路周辺をウロウロしていたときでした。

急に「あ、風俗店へ行ってみよう」と思ったんです。

行きたかったというより、まともに行ったことがなかったからチャレンジしてみようかといった感じでした。

僕はこのころ労働から解放されてハイになってたんですよね。

風俗店へ行ったのは人生で合計3回

ちなみに当時の僕は、風俗店に関してはキャバクラが1回とソープへ1回行ったことがあるのみでした。

 

キャバクラはネットで知り合った男性と東京で会ったときにおごってくれるというので行きました。たいした事は起きませんでしたけど。

店の嬢が「札幌から来たの? へー、何しに? 観光?」と話しかけてきて、僕が「そっす……。観光……かな」とあたりさわりのない会話をしただけです。

そもそも、嬢が15分ぐらいで入れ替わるのでまともに話など出来ません。

婚活パーティーの自己紹介タイムかな?

 

ソープはまず店に入るまでが緊張しました。

 規約違反が怖いので具体的なことは書きませんが、僕についたソープ嬢の中がゴリゴリしていて痛かったんです。

「すいません、ちょっと痛いです」

僕がそう言うと相手はやる気を失ったのか行為はそこで終了しました。

部屋を出るとき、僕はへらへらしながら「これは童貞卒業したことになるんですかね?」と嬢に聞いたら、「それは自分の解釈次第じゃないかな」と返されました。それはそうだな……。

まんまと客引きにひっかかる

とまあ、風俗店にはあまりいい印象は持っていませんでしたが、どこでもいいから入ってみることにしました。

すすきのに無数にある看板の中から直感で良さそうな店を選び、その店が入っているビルに入ろうとしたときです。

「お兄さん、どの店に入るの?」

と、ビルの前に立っている若い人にたずねられました。

僕は正直に店の名前を答えると、「あー、そうなんですか。わたしその店の店員なんですよね」と返ってきました。

そして、その若い人は「いま店に女の子の空きがあるか問い合わせてみますね」と言い、電話をかけはじめました。

いま思うと、おそらく電話はかけたふりだったんでしょうけどね。

彼は電話を終え、「すいません、いま女の子が空いていないんですが、別の店なら紹介できますよ」とのこと。

僕は「じゃあ、お願いします」と言い、そこから彼に先導されながら別のビルまで行き、とある店(表向きはファッションヘルスになるだろうか)に入りました。

恐怖、暗闇にたたずむ巨漢

そこで案内をしてくれた彼とは分かれ、カウンターでまず2万円を払いました。

そこで待合室に案内され、5分ほど待ちます。

店員が呼びに来て、女の子の待つ部屋へと案内されました。

ここで店員がドアを開けたのですが、中が真っ暗です。

僕は本能的に何か怪しいと感じました。

と同時に、ドアの裏から人の気配を感じ取ったのです。

おそるおそるドアの裏を確かめると、薄暗いなか、化粧っけのない巨漢の女性が立っていました。

僕は恐怖のあまり部屋から出ようとすると、後ろから店員に手でぐいぐいと押されました。このままこの部屋で遊んでいけということだろう。

しかし本気で抵抗して、僕は胸のあたりに腕でバツをつくり、さすがにこの人はやめてほしいと無言で訴えました。このときは「チェンジ」という言葉も出ませんでした。

謎のインターバル、そして折れる

このあと再び待合室で待機することになり、徐々に冷静になってくると、女の子を変えてくれなくていいからもう帰ろうという気持ちになってきました。

そして、僕を呼びに来た店員に「もう帰りたいからお金を返してください」と言いました。

すると店員は少々お待ちくださいと言ってどこかへ行きました。

5分ほど待たされただろうか。店員が戻ってきて「お客さん、やはり遊んで帰っていきませんか?」とぬかします。

僕は断りました。

すると店員はまた、少々お待ちくださいと言って待合室をあとにします。

ふたたび5分ほど待たされました。

この謎のインターバルが怖かったです。

あんまり粘っていると店員がこわい人を連れてくるんじゃないかと恐れました。

いま考えるとあちらは意図的にそうやって客の恐怖心を煽っていたのかもしれません。

さて、またまた店員が戻ってくると今度は1000円札を五枚広げ、5000円お返しするかわり何もせず帰るか、このまま遊んでいくか選べと言います。

僕は恐れつつも悟りました。

もう観念して、ブスが出てこようがデブが出てこようがおとなしく遊んで帰ったほうがいい、と。

「もう、遊んで、帰ります」

大丈夫じゃないよ!?

しかし二人目に出てきた女の子はぽっちゃりしていましたが愛敬があってかわいらしかったです。

部屋に入ると、僕はガタガタ震えながら「さ、さむいのでまずシャワーを浴びさせてほしい」と頼みました。実際怖いのもあったが季節的に寒くもあった。

あと、入口付近のカゴに財布を入れたくなかったのでベッドの上に荷物を置かせてもらいました。

女の子は、体を震わせながら怯える僕に対して「大丈夫だよー」と言って笑っていましたが、大丈夫じゃない。

ここは客を騙して引っ張ってくるお店じゃん!?

もう風俗は勘弁

結局、僕にはそういう夜遊びといったものが向いていないことがわかりました。

だいたい店ではコンドームを使ったにもかかわらず、その後HIV検査を2回受けてますからね(HIV検査は厳密に調べるなら行為があった日から3ヶ月以降におこなわなければいけないが、僕は3ヶ月も待っていられず安心感を得るために約1ヶ月経過したところで一度検査を受けて、3ヶ月後にもう一度受けた)。

言うなれば、僕は『風俗行っても人生変わらなかった』。

こわい思い出だけが残ったとさ。