母がしんどい

「毒親」を描いた漫画

田房永子さんという方の漫画を読みました。

僕が読んだのは「母がしんどい」「それでも親子でいなきゃいけないの?」「うちの母ってヘンですか?」の3つである。

どれも内容は、「毒親」に苦しめられた人の話だ。

毒親とは、決まった定義はなく、自分にとって親が毒(害)であると判断したら「毒親」なのだ。

しかし、田房永子さんの漫画に出てくる毒親被害者の場合、子供の精神的成長を阻害し子供が成人してもまとわりついてきて管理・操作しようとする親が多い。

もちろん誰の親にも毒の要素はあるのだけれど、田房永子さんの漫画に出てくる親は度を越している。

度を越している毒親は基本的に子供の言い分を受け入れない。自分の考えを子供に押し付ける。ただ、親の機嫌が良いときなどにはおだててきたりするので子供は「やはり自分の親は本当はいい人間なんだ」と思い、希望を持たされる。だがすぐさま平常運転に戻るので子供は絶望するのだ。

関わらないで済むならいいのだが……

本来であればこのような人間は関わらないのが一番なのだが、経済的自立を果たせない子供にとってはどうしようもない。ただただ翻弄されてしまう。

そして、たちの悪いことに、経済的自立を果たしたあとでも親からの刷り込みが残っており「やはり自分が間違っているのではないか」とか「自分はダメな人間なんじゃないか」と苦しむ。

とはいえ、「毒親」からは離れるのが一番てっとりばやい

そういう状況を打開するにはまず、きっぱりと親から離れることが効果的だと思う。「すこしぐらいなら会ってもいいかな」もあまりよろしくない。仮に親がさほど毒でなかったとしても、関わってしまうとどうしても影響を受けてしまうからだ。

たとえば、僕の親は自分にとってさほど毒ではないが、2・3時間も一緒にいれば疲れてしまう。親から離れて暮らすことで親と僕との価値観に隔たりが生まれたというのもあるが、両親は昔よりもいらいらしており否定的なことばかり言うからだ。

しかし、別々に暮らしているから嫌な気分になっても少し我慢すれば済む話だと割り切れるが、親と一緒に暮らしていたら「いつまでこの(嫌な)時間が続くのだろう」と暗澹たる気持ちになる。

さらに、親から離れることで冷静になることができ、親以外の人間と関わっているうちに価値観も変わってくる。本を読むのもいいと思う。

ずるずる関わると「DEAD OR ALIVE」になる

田房永子さんの場合は、親(主に母親)とずるずる関わった結果、このままでは自分がどうにかなってしまうというところまで行き、そこでようやく親との関係を見直すことになるのであった。それはいわば「底つき体験」というものであろう。

ただ、底の底まで行くと、相手を殺すか自分が死ぬかというところまで行くので、「底つき体験」は一種の賭けに近い。

 そこで、自分が本当に危ういところまで来てしまったと感じ持ち直したのが「結果的にはよかった」と言える人で、実際に相手を殺してしまったとか自殺してしまったとかということになるともう取返しが付かないのである。

だから、相当しんどいと感じた時点で親と折り合いをつけようとするのはやめるべきだ。

自分を一番大切にしよう

結局、親というのは自分を産み育てた人物というだけで、そのことに感謝するかしないかは子供にゆだねられているのだ。

そこで、心の底からありがたいと思うのであればそれでいいし、育ててくれたのは事実だがありがたいとは思わないというのであれば(だいたい産んでくれだなんて頼んでないし)無理に恩を感じる必要はないのだ。

自分を一番大事にしよう。